三休さんの昔話。小学生だったある日の出来事

小学1年生だった僕は、生意気坊主として有名だった。

親や担任の先生に、とにかく口答えしていた。

だから僕は「壊れたスピーカー」と呼ばれていた。

家庭訪問で先生は「三休君の良いところは見当たりません。お母さんは大変でしょう。」と言った。

母は少しむっとした様子で何か話していたが、先生が帰ると少し落ち込んでいる様子だった。

小学2年生になって、担任が変わった。

いつもニコニコしている先生だった。

ある日先生は教室に入るなり、厚紙、クレヨン、ひも、割箸、紙粘土、ハサミやのりなどをたくさん並べてクラスのみんなに言った。

「これから自由に道具を選んで、自分が好きなおもちゃを作ってみよう。どんなおもちゃでもいいよ。できたらみんなの前で発表してね。」

僕はすぐに、厚紙とクレヨン、割箸を使って、おもちゃを作りだした。

夢中になっていたのだろう、作っている時のことは何も覚えていない・・・。

そして発表する時間が来た。

一人ひとり順番に、自分が作ったおもちゃを紹介して遊び方を実演していく。

僕はとてもドキドキしていた。

みんなの発表を見られるどころじゃなかった。

うまくできるだろうか、失敗して笑われるんじゃないかって、頭が真っ白になっていた。

そんなことを考えているうちに、自分が発表する番がきてしまった。

みんなの方を見て、ゆっくりと息を吸い

「回してあそべる、こまを作りました・・・。」と言った。

3色のクレヨンで塗ってあった。

恐る恐るみんなの前で回してみる。

すると色が混ざり合って、きれいな色に変わった。

何人かが「お~。」と声を上げた。

先生は、「すごく面白いおもちゃができたね~。三休くんはアイデアのセンスがあるんだね!」と褒めてくれた。

次の日に先生は、「アイデア賞」と書かれている賞状をくれた。

先生は教えてくれた。

人の良いところを見つけて、ほめてあげるということが

その人の自信になり、力になり、一生忘れない大切な宝物になるということを。

25年経った今でも、僕はその大切な宝物を心に抱いて生きている。

僕の昔話を最後まで読んでくれてありがとう。

今日も楽しく幸せな一日を!